活動報告

妊娠中の利用体験談:村野美智子さんのお話

ママ 村野美智子さん 30代前半  子ども 1歳(インタビュー当時)

産休中

出産の2ケ月前くらいの時に、ホームスタートを利用しました。教師をしているんですが、保護者の方から「ホームスタートっていうのがあるのよ。利用してみたら?」と声をかけられたのがきっかけでした。ネットで検索したら、ホームスタートの情報に辿りついて、無料なんだと知りました。知り合いに妊婦は少なくて、どこからも情報がなく、話ができるのはありがたいと思い、連絡をしました。

最初に会ったオーガナイザーさんは、「だいじょうぶよ~」「気楽でいてね~」と、包み込んでくれるような感じの人でした。出産も育児も初めての体験で不安で、少しでも見通しを持ちたい、そんな気持ちを話しました。

ビジターさんの訪問日には、赤ちゃんが来たらどこに寝かせるとか、退院後のイメージトレーニングを一緒にしてもらいました。沐浴も、人形を持ってきてくれて、一緒にやってみたし、実際にミルクも作ってみました。訪問は土日で、夫も一緒にやって、親になる心の準備ができた気がします。「出産が近くなったら、だんなさんがこんな風にしてくれたら助かるかな~」とビジターさんと話していたんですが、実際に出産の時には、夫が背中をさすってくれました。そんな感じだったので、夫婦で「今度ビジターさんが来たらこんなこと聞こうね」と話したりしていました。

 

産後は...

2ケ月程経ったころに、来てもらいました。ビジターさんは、都合があり、別の方になりました。産後ひと月は母が家に来てくれて、その後ひと月は夫と二人でやってみたんですが、ずっと抱っこをしていないとダメで、ベッドに置いたらすぐ泣くし、そのことがものすごいストレスになっていました。ビジターさんに来てもらって、抱っこしてもらえるだけで、作りたい料理が作れたり、自分の気持ちに余裕ができるのを感じました。コロナだし、寒いし、ずっと引きこもっていたので、一緒におしゃべりすることも楽しみで、「一生懸命がんばってるね」と労ってくれると励みになりました。

「すごいわよ!そんなに頑張らなくてもいいのよ」と言ってもらえたことが、自分の気持ちの支えの1つでした。体力的にも精神的にもしんどくて、「赤ちゃんってこんななの?!」「こんなに泣くんだ・・」「死なないのかな、大丈夫かな・・」とずっと緊張している状態だったので。ビジターさんがいると、緊張が抜けて、リラックスできました。わからないことだらけでも、「だいじょうぶよ」って言われると安心できて、「赤ちゃんは泣くもんだし、大丈夫だよ」と言い続けてもらえて、そのことが心の拠り所でした。少しずつ「自分、頑張ってるのかな?」「これでいいのかな?」と思えるようになってきました。本当なら、半年程いて欲しいくらいでした。

少しでも子育ての不安があったら、ホームスタートを利用すればいいと思います。特に最初の子育てはワケがわからないので、傍にいてくれる人がいるだけでもいいと思います。昔なら、おじいちゃんやおばあちゃんが一緒にいる環境だったと思いますが、今はちがうし、ビジターさんのような人がいてくれることは、心強いと思います。

 


沐浴の練習を一緒に