Sさんの体験談

どうしても明日のために買いたいものがあって

ホームビジター

地元のホームスタート・こうとう(東京都江東区)で開かれた報告会の時に、オーガナイザーが話を聞きました。

何かボランティアをしてみたいと

ホームビジターになろうと思ったきっかけを教えてもらえますか?

ちょうどコロナが始まった頃に夫が単身赴任になり、義理の母を見送り、私自身に時間ができて、かねてよりボランティアをしてみたいと思っていたので、ネットで検索したところ、こちらの養成講座を見つけて、参加させていただきました。
最初は、「子育て」というよりボランティアを何かということでしたが、講義を受けるうちに、私たちの世代はみなさんそうだったと思いますが、ワンオペで育児をするのが当然で、辛かったこともあったけど、楽しかった。でもやはり他人に預けるとなると、気が引けたり、母親としていいのだろうかと迷っていたことも思い出して、今のお母さんたちのサポートを少しでもできればと、どんどん気持ちが強くなっていったところがありました。

養成講座は時間もかかりますが、どうでしたか?

私の場合、2020年でコロナの始まりということもあって、一緒に受けた仲間は5人でしたかね。その方達たちと話すことや講座を受けるのがすごく楽しくて、子育てに関しては詳しくない部分もあったので、本当に興味深く聞けました。

4.png

「お子さんと遊びたい。でもママのお話も聞かなきゃ…」

養成講座を終えて、初めての訪問はいかがでしたか?

今の自分から振り返ると、やはり気負っていたなあと思います。
「お子さんと遊びたい。でもママのお話も聞かなきゃ…」その狭間で自分はどうすればいいのか、うまく時間を使えていたか、不安でした。
訪問が終わって利用者さんの声として、「もう少しお話がしたかった」と聞き、私自身が反省点として今も心に留めつつ、訪問しているところです。

どうしても明日のために買いたいものがあって

訪問した時に印象に残っていることを、話せる範囲で話していただけますか?

今日の報告会に参加しているYHさんは、2人目のお子さんが生まれて、上のお子さんが保育園だったと思います。
何かの時に「たくさん褒めてあげているのはえらいですね」と話したら、「親バカと思われてもいいから、どんどん褒めていきたい」とおっしゃったことがすごく、私自身にズキンときました。お母さんはどうしても「うちの子は…」みたいな感じで、みなさんそうだと思いますが、人前ではどうしても卑下してしまったりするところがあるので、YHさんが幼少期に子どもなりに悲しい気持ちを感じたことがあったからということでした。
その時、私は「絶対いいと思う!どんどん褒めてあげてください」と言ったのが、すごく記憶にあります。

同じくYHさんの時に、訪問の次の日に初めてお子さんを置いて、1日、YHさんが外出する予定がある。その前にお子さんの健診に行きたいということで病院に行って、待ち時間があったので、ホームセンターに行きました。
さらに、どうしても明日のために買いたいものがあって、イトーヨーカドーに行きたい。でもそこからだとどうしてもタクシーに乗らないといけない。2人でタクシーを見つけようとしたのですが、止まってくれない。それで諦めかけた時に止まってくれて、「奇跡!」と言って乗り込んで、イトーヨーカドーに行って、とにかくその2時間、アクティブに動くことができて、買いたい物も買えた。
次の訪問のときに、友人の結婚式でMISIAさんの「アイノカタチ」を歌い上げている映像を見せていただいて、歌がうまいのにビックリしたのと、「あ~良かった。最後にこれが足りてないというものが買えて」。それが一番思い出になっています。

※利用者のYHさんの体験談はこちら

ご寄付のお願い 私たちとともに
幸せなスタートを
届けませんか?

私たちは、ホームスタートの全国普及を目指して活動を続けています。ホームスタートの仕組みを持続的に発展させていくためには、皆様からのご支援が必要です。私たちといっしょに、地域のつながりの中で子どもが幸せに育つ社会の実現を目指しませんか。