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新しくホームスタートの活動が始まる千葉県流山市では、初開催のホームビジター(訪問ボランティア)養成講座を5月から7月にかけて10回にわたって開催、14人のボランティアさんが新しく誕生しました。
その1コマに参加させていただくことができたので、その様子をお伝えします。
この日のテーマは、「家庭の中で活動する ~傾聴と協働の実際~」。
ボランティアさんが、利用家庭を訪問した際にどういう活動をするのか、演習形式で学ぶ時間です。この日はホームスタート・ジャパンの森田圭子代表が講師を務めました。
ホームスタートでは、運営の中心になるスタッフは「オーガナイザー」と呼ばれ、オーガナイザーがママ・パパの希望などを聞いた後、ボランティアさんと一緒に家庭を訪問、利用者とボランティアをお互いに紹介します。
この日の研修の最初は、参加者が、ママ、子ども、オーガナイザー、ボランティアの役にそれぞれ扮し、自宅を訪問して挨拶し、自己紹介する場面などを実際にロールプレイでやってみることで、自分が何を感じるか、迷うとすればどういうことかなど、考えます。
続いては、2人1組になり、お互いに教えあいながら、折り紙を作ります。
この折り紙は、ママとボランティアが「協働」する(一緒に家事や育児をする)ときの気持ちの動きなどを体感するためのワークショップとして設計されています。
楽しかったり、迷ったり、一緒に手を動かすことで出てくる気持ちの動きを聞いて、整理していきます。
ボランティアが家庭を訪問した際にも、家事や育児の方法を「一方的に教える」といったやり方ではなく、ママのやり方を尊重しながら「一緒にやる」ことの意味を体感してもらう意味があります。
そして次は、ある家庭を想定したケース・スタディ。難しい状況を抱えた、ある家族の例を共有し、ママの気持ちや子どもの気持ちを想像して、付せんに次々と書き出していきます。
参加者から出てきたさまざまな意見を、グループ分けして整理します。
ひとつずつ見ていくと、人それぞれ感じるところが違ったり、いろいろな対応の可能性があることが自然に伝わってきます。
ボランティアになる皆さんにとって、講座が終了して自分が実際に家庭を訪問することになった時、どういう風に話したり、声掛けをすればいいのか、不安に思うところもあると思いますが、実際にそういう場面を想定して動いたり話したりすることで、実務的に学べる時間になったのではないかと感じました。
”私だったら思いつかないことを皆さん発言して、これからやっていくのに、とても参考になります”
”自分が行く時のかなり具体的イメージができました。声掛けひとつでも良くなることもあるし、疎まれてしまうこともあるので、自分の言葉に気を付けたいと思いました”
”子育てで自分が失敗した、大変だった、困った体験が、自分の強みになるんだと感じました”
”自分が子育てに悩んだことを思い出しながら、「みんなの子ども」という感じで関われたらと思いました”
利用の申し込みから、最初の説明、ボランティアとの顔合わせ、そして訪問など、実際の様子は動画(約5分)を見ていただくのがわかりやすいと思いますので、ご覧ください。
その他にも、利用者の体験談や、ボランティアさんの声など、さまざまな動画がありますので、ホームスタート・ジャパンのYouTubeチャンネルでご覧ください!
https://www.youtube.com/@homestartjapan1439
チャンネル登録もぜひお願いします!