ホームスタート・わくわく報告会に参加しました！

東京・豊島区で活動するホームスタート・わくわくの活動報告会が2025年6月14日に開催され、会場とオンラインで約40人が参加。まず最初に、運営母体の認定NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワークの栗林知絵子理事長が挨拶し、イベントが始まりました。

ホームスタートの日々の運営や、利用者さんと訪問ボランティア（ホームビジター）をマッチングする役割を果たしているオーガナイザーから、活動の実績などを報告。
保健所や子育て支援拠点での紹介がきっかけになって利用しているママが多いことや、東京の繁華街ということもあり引っ越してきて近所に知り合いもいなかったり、いわゆる「ワンオペ育児」も多いことなどを紹介しました。
また、これまでにボランティア養成講座を10期にわたって開催していて、55人の登録ボランティアがいます。9月には、次回の養成講座を予定していて、参加者を募集中です。

続いては、元ホームスタート・ジャパン代表理事で子ども家庭福祉研究・研修機構長の西郷氏の基調講演。西郷氏が2004年にイギリスでホームスタートと出会ったことがホームスタート・ジャパンの創設につながりました。
ホームスタートが「素人による無償支援」であることの意義や、研修やサポートがあることで安心・安全な訪問が可能になっていることを説明し、最後に、豊島区に隣接する区にも活動が広がっていくことへの期待を語りました。

さらに、去年、ホームスタートを利用したママと、その家庭を訪問したボランティアさんがペアで登壇し、当時のことを話してくれました。
利用者の立場からは、相談にのってくれる「近所のおばちゃん」ができた安心感、ボランティアの立場からは、子どもの成長ぶりを実感できるうれしさなどの話が印象に残りました。それぞれ、もう少し詳しい内容は【利用家庭・ホームビジターの体験談】のページに掲載していますので、ご一読ください。
◆利用者さんの声
https://www.homestartjapan.org/voice/user/wakuwaku_o.html
◆ホームビジターさんの声
https://www.homestartjapan.org/voice/visit/wakuwaku_andy.html

イベントの最後は、会場で８人、オンラインで１人のホームビジターさんが登壇し、それぞれの思いを語りました。
「すごく悩んでいたのに、４回の訪問の間に、誰かに聞いてもらいながら、自分で解決していく人が多いと思います」
「お父さんが第三者が家に入るのを嫌がっていたのですが、ホームスタートで行っている間に、『誰かに入ってもらってもいいんじゃないか』とお父さんの気持ちが変わって支援が入るようになったお家がありました」
「育休から、仕事との両立で悩む家庭も多いですが、訪問の回を重ねるごとに笑顔になっていったりするので、活動を続けたいと思います」
「お母さんが大変、子どもがかわいいと思う方がいたら、ぜひ参加してみてください」
「私は板橋区に住んでいるのですが、豊島区で養成講座を受けて活動させてもらっています。いつか、板橋区でもホームスタートを立ち上げたいという野望を持っています」

９月に、次回のボランティア養成講座を予定していることなどを案内して、盛りだくさんの２時間の活動報告会が終わりました。