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Oさんの体験談
利用家庭
Q)ホームスタートを利用した理由は?
ふたつありました。ひとつめは、2人目が生まれた時で、下の子を見ながら上の子を追いかけることができない状態でした。何かやってほしいということではなくて、周りに頼れる人もいなかったので、親戚のおばさんというか、ちょっと気軽に頼んだりできる人が欲しかったのです。
もうひとつは、無償だったからです。有償だったら、料理をしてもらうからとか、子どもを見てもらうからとか、理由付けを考えてしまいます。「近所のおばちゃん」が気軽に来てくれるという手軽な感じが良かったです。
Q)印象に残っていることは?
初めて人に家に来てもらったので、「どんな人だろう?」という状態でしたが、グチを聞いてもらったり、困っていることの話をすると、自分の親とは違う、お母さんみたいな人から地域の情報をもらったりして、子どももビジターさんが来るのを楽しみにしていましたし、私自身も悪阻があって3人目を妊娠していたので、本当に助かりました。
子育てでいっぱいいっぱいになっている時に、自分の母から言われると「うるさいな、言わないでよ」と思ってしまうようなこともあると思いますが、第三者の方から言われると「そうかな」と思えたり、聞き流していいことは聞き流せると思うんです。アドバイスをたくさんもらえて本当に良かったです。
Q)ホームスタートは訪問が終わったら、どうだったか評価する仕組みがありますが、その点も含めて、ホームスタート全体についてどう思いますか?
利用する一番初めに面談があって、「面倒かな、これちょっと使いにくいな」と思ったんです。でもよく考えると、保育を頼んだとかいうのではなくて、一緒に子どもを見てくれる人が欲しかった、有償ではなくて、昔なら近所の人がやってくれたことができる人が欲しかったという理由なので、この人が私の「近所のおばちゃん」になってくれるんだ、ということを確認する意味があったんだと思います。
自分が子どもの頃は、近所のおばちゃんに本当に面倒をみてもらっていたんです。それが今はできないんですよね。私のことを見てくれて気にしてくれる人がいる、子どものことを見てくれる人が地域にいるという安心感、人間関係は大きいです。
将来的にも、みんなが働く社会になっていく中で、自分自身も地域とつながるきっかけになる、そういう活動に関わりたいなと思ったことが、今日のイベントでお伝えしたいことです。
この体験談は、東京都豊島区で活動するホームスタート・わくわくの活動報告会が2025年6月14日に開かれた際に話した内容をまとめたものです。
その際、担当したボランティアの方と一緒に登壇しました。そのボランティアさんの声も紹介しています!
https://www.homestartjapan.org/voice/visit/wakuwaku_andy.html
また、活動報告会の全体の内容も、記事にまとめて紹介していますので、ご一読ください。
https://www.homestartjapan.org/news/wakuwaku20250614.html